~作業中、感電しないためには~
今から1年8か月程前に東京都心で窓ガラス清掃中に高圧線(スリップオン碍子)に感電する災害が発生しています。
被災者は電撃症と診断され、右手中指、人差し指が全治2週間、右肩後部が全治3週間~1か月の重度熱傷とのことだったようです。
たいへんな事故だったにもかかわらす、幸い被災者の生命に別状はなかったとのことでしたが…、この災害をうけて東京外装メンテナンスとしてもすべての受注現場の調査、洗い出しを行いました。
僕らがロープで下降しているとき、背後の配電線は被覆(絶縁体)で覆われているけれど、劣化によってヒビが発生していたり、鳥害により被覆が破れていたら感電する危険性があります。
労働基準局長通達によると、配電線と安全な離隔距離は
100~200V 離隔距離1.0m以上
6,600V 離隔距離1.2m以上
ちなみに電力会社の指導では 2.0m以上
僕らの作業現場環境は、この離隔距離を保たれているのでしょうか…???
殆ど保たれていないんじゃないの??


━労働安全衛生規則 349条では━
(工作物の建設等の作業を行なう場合の感電の防止)
第三百四十九条
事業者は、架空電線又は電気機械器具の充電電路に近接する場所で、工作物の建設、解体、点検、修理、塗装等の作業若しくはこれらに附帯する作業又はくい打機、くい抜機、移動式クレーン等を使用する作業を行なう場合において、当該作業に従事する労働者が作業中又は通行の際に、当該充電電路に身体等が接触し、又は接近することにより感電の危険が生ずるおそれのあるときは、次の各号のいずれかに該当する措置を講じなければならない。
一 当該充電電路を移設すること。
二 感電の危険を防止するための囲いを設けること。
三 当該充電電路に絶縁用防護具を装着すること。
四 前三号に該当する措置を講ずることが著しく困難なときは、監視人を置き、作業を監視させること。
ということになっていますよね。
解決策として電力会社に相談すると、充電電路の移設を希望しても…しかしこれはあくまで移設できる条件が整っている場合のみ可能で、たいていは防護管(絶縁カバー)の設置を提案されます。
防護管の設置により絶対に感電しないとは言い切れないようですが、現在のところ、これが一番の妥協案となるようです。
皆さんの作業現場も今一度再調査することをお勧めいたします。
僕らがいつも安全に安心して作業できることを建物オーナー、管理会社様と協力して、より良い環境となることを祈っています。
後記:
しかし、組合として啓蒙活動するためにも感電災害を調査していて思ったことは、情報を集めれば集めるほどに離隔距離はもとより、高圧線や低圧電の仕組みを知ることとなり、今まであまりに無知であったことに委員会全員で反省する良い機会となりました。
配電線ってホント奥が深いんです。常に勉強と研究ですね。
これからも感電災害防止を究めるため常に精進デスッ!
次回はまた洗浄や修復事例を掲載する予定です。こうご期待!!
Don’tmiss it! By 安全技術研究委員会 M.H
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東京外装メンテナンス協同組合
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