トイレの臭いが酷く、換気扇が壊れているのではないかという相談をいただきました。
この相談の十中八九は内部の詰りが原因です。
試しに、室内の換気口にトイレットペーパーの切れ端を近づけると、吸う方向ではなく吹き出る方向に風が流れていました。これは換気扇は正常に動いていますが、換気方向に流れた空気が、内部の詰まりで行き場を失い、逆流して室内に戻ってきている為と考えられます。
おそらく外部換気口に取り付けられている防虫網にほこりが詰まっていることが原因と思われます。トイレは服の繊維の他にもトイレットペーパーから出る細かい埃が多く、堆積すると湿気等によりさらに固着し、空気を通さないほどになってしまいます。
その換気口は、一般の方では手が届かないほど高所の外部壁面に配置されている事が多く、簡単には清掃できません。
そこで我々の出番です!!
さっそく屋上からロープでアクセス、状況を確認します。
換気口に目の細かい網がありました。
幸いこの網は取り外しできるようです。
外してみると、
ご覧の通り、細かい埃がびっしりと固着していました。
清掃後がこちらです。
キレイに埃を取り除きました。
元に戻し換気扇を回すと、あっという間に臭気が消えました。
今回の換気口は換気フードとなっていて、メンテナンスが容易なもので助かりました。多くはベントキャップと呼ばれるガラリとなっており、これが画像のように詰まってしまった場合は、外壁とキャップの目地を切り、取り外して清掃し、再度取り付け後にシールを打つなどしなければならず手間がかかります。
また、このタイプは雨の吹込みよる漏水の可能性もあります。
下の画像のような深型と呼ばれるベントキャップであれば、雨が吹き込みにくく、防虫網もビス等で開閉可能のためメンテナンスが容易です。
清掃のみならず、ベントキャップの交換もご相談ください。
(投稿者:Y.W)
東京外装メンテナンス協同組合
03-5817-6977