東京ガラス外装清掃専門協同組合から東京外装メンテナンス協同組合に名称変更したのは、窓ガラス清掃は外装メンテナンスの一環であるという考え方に至ったからであった。
窓ガラスや外壁清掃時に気が付いた外装の不具合を発見し報告するのはちょっとした手間ではあるが、特別な費用もかからない。
現在4社に建設業の登録があり、発見した不具合の補修工事もできる。漏水などが実際に起こってしまった後からの修繕ではなく、事前に対応できれば被害も少なく工事費用も少なく済む。これが我々の強みだと気づき、外部にアピールし、定期窓ガラス清掃を請け負っている顧客に対して無償で不具合報告を行って好評を博した。数年におきに行っている顧客もあるし、不具合報告を行った事がきっかけで大規模改修工事を受注に繋がったこともある。
しかし実際には各社とも窓ガラス清掃の売上割合が多く、事業は窓ガラス清掃が中心となっている。
新年度の事業計画案にはTECの強みを次のように記載した。
①ガラス外装クリーニング時に建物の不具合を発見し報告ができる
②不具合箇所の早期手当てにより建物の長寿命化(と改修工事のコスト削減)を図る
③高難度の窓ガラス清掃であっても(的確な調査により)安全な作業計画を提案できる
④窓ガラス清掃の安全研修を座学と実地に於いて開催できる
⑤ビルメンテナンス会社が苦手とする窓ガラス清掃の安全管理ができる
ここで遅まきながら改めてTECの窓ガラス清掃の特徴を競合企業を想定して検討することとした。初歩的な3C分析を考えた場合は、TECは自社の強みだけを探り、そこから顧客にもこのようなニーズがあるのではないだろうかと考えたプロセスが類推できた。特徴と強みであることは間違いないが、顧客が本当にそれを求めているかの確認は不十分なまま今に至っている。
横(X軸)に価格、縦(Y軸)に品質としてポジショニングマップを作り、競合各社を割り振るとほぼ同じような箇所に団子状態で集まってしまう。つまりどこも大して違いがない中で、売り上げ規模の差が大きく出ているということになる。東京ガラス外装クリーニング協会での平均従業員数は恐らく10~20人程度と思われるが、大手同業者は従業員が200人とか500人とかになっているが、この差はどういう事だろうか?
今後TECメンバーで思いつく特徴を書き出して見て、この中からKFS(重要成功要因)が見つけられるかどうか、乞うご期待といった所である。
投稿者:T.H
東京外装メンテナンス協同組合
03-5817-6977