東京労働局のホームページに掲載されている「作業及び作業場所に潜在するリスクを発見」とあるように、厚生労働省はこのリスク(危険性や有害性によって損害を受ける可能性)アセスメント(評価する)の重要性を説いています。
リスクアセスメントにおける安全対策の優先順位はご存知のとおり、
① 本質安全化対策
② 安全防護対策
③ 管理的対策
④ 保護具使用対策
となり、3連載目の今回は③管理的対策と④保護具使用対策の実例の紹介です。
まず③として、イラストの危険性や有害性となるライオン(=危険作業)を鎖でつなぎ(=作業手順書を整備する・安全作業のための研修や実技訓練を実施する)、安全管理体制を施す。
最後の手段として、④イラストの危険性や有害性となるライオン(=危険作業)に保護具(=保護帽とフルハーネス型墜落制止用器具)を使用し、墜落防止措置を施す。
*注)フルハーネス型墜落制止用器具を装着しただけでは、保護具の未使用。ランヤードのフックの連結やライフラインに墜落防止器具を連結した状態が使用。
ここで、3回に分けて掲載したリスクアセスメントにおける優先順位のまとめとなります。
さて、当組合内の安全研究委員会では、③の管理的対策となる“研修・実技訓練”として、『ロープワーク講習会』とその講習会修了対象者のための『ロープワーク・レビュー(復習)トレーニング(訓練)』を毎年開催しています。
意匠を凝らした建物へのロープワークアプローチとして、ロープの上り返しや空中でのロープからロープへの乗り換え等のテクニックを教えています。
ご興味ありましたら、組合までご連絡ください。
~ご安全に~
(投稿者 : H.O)
東京外装メンテナンス協同組合
03-5817-6977