アルミパネル外壁の汚染除去について

最近はアルミパネルカーテンウォールの新築物件が建つことはあまり多くないようです。外装の建材にも流行りがあるようですね。今回は嘗て乱立したアルミパネルの建材のお話です。

アルミパネルには大別して数種類の表面処理がありますが、中でも一番多く世に出回っているのが複合被膜で、アルミに陽極酸化被膜を施した後、表面にクリアの電着塗装をした製品です。なぜ表面にクリア塗装をするかというと、メーカーさんの話では、封孔処理はもとより対候性が増すからとのことでしたが、はたしてそうなのでしょうか?僕の経験では二次電解着色パネルの方が、よほど対候性があるように思えますが… というのも複合被膜の場合、表層のわずか十数μのクリア層が結構短時間に劣化するように思えるのです(製品によるかもしれませんがね)。

クリア層が劣化してしまうと非常に見苦しい状態となり、洗浄を依頼された場合、まずこのクリア層をできるだけ取り除かなければならなくなります。そこで、アルミパネル専用の外壁洗浄剤でアタックするのですが、あまり強い洗浄剤を使用すると陽極酸化被膜に悪影響を及ぼしかねません。なもんだから、ここで戦略を練るわけです。

一旦研磨材を使用して物理的にクリア表層を除去、次にできるだけマイルドなアルミ専用洗浄剤で再度科学的にアプローチして洗浄することで、できるだけアルミ建材を傷めないよう配慮するワケです。

フローとしては、

研磨洗浄

濯ぎ

ケミカル洗浄

濯ぎ

表面保護処理

という感じです。

研磨材はアルミナの方が多く出回っているし、硬度が硬いから除去力も高いのですが、できるだけダメージを与えないよう炭酸カルシウムを使用します。あっ、粒度を調整すればアルミナも炭化ケイ素も使用可能ですよ!でも、経験から言うと炭酸カルシウムが一番建材にやさしいですよね。

before ← | → after

また、最終工程で表面保護処理も省くことができない工程です。これを怠ると、どんどん劣化の進行速度が進んでしまいますからね。

最近は複合被膜の洗浄依頼がある場合、比較的古い建物が多いためか重度劣化・重度汚染の案件が顕著です。

最後に… あまりにも傷んでしまった既設建築物の場合、洗浄での修復には限度があります。塗装を行うことをお勧めします。

アルミパネルのみならず、外装に関するお困りごとは、ぜひ当組合にご相談ください。

(投稿者:M.H)

東京外装メンテナンス協同組合

03-5817-6977

https://garakuri.com/

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